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その他
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スタッフより
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過去の「スタッフより」
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【 2004年 9月〜12月 】

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2004/09/17 『NEWSPACEORDER.COM』リニューアル!

民主艦載機  リニューアルしました『NEWSPACEORDER.COM』へおいで頂きありがとうございます。

 『NEW SPACE ORDER』は現在、インターネット空間『知・好・楽』新横浜店・高田馬場店でテスト設置を行っております。

 このWEBでは『NEW SPACE ORDER』がどのようなゲームかをお伝えしていく予定です。 まだ未公開のコンテンツもありますが、逐次公開していきますのでご期待ください。

 今後も『NEW SPACE ORDER』をよろしくお願いします。

『NEWSPACEORDER.COM』 WEB MASTER
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2004/09/27 東京ゲームショウ2004

NSO参考出展の様子  TOPページでもご案内しましたとおり、9月24日から26日まで幕張メッセで行われた『東京ゲームショウ2004』に参考出展しました。

 当初は出展の予定はなかったのですが、NVIDIAさんのご厚意により、急遽PC1台分のスペースを提供していただきました。

 急な話でしたので十分な準備はできませんでしたが、ご来場していただいた皆様には『NEW SPACE ORDER』がどのようなゲームかなんとなくわかっていただけたと思います。

 ご来場していただいた皆様、出展に際してご協力いただいた方々、ありがとうございました。

『NEWSPACEORDER.COM』 WEB MASTER
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2004/10/1

よろこび神官  東京ゲームショーでは、直に皆様とお話しできて非常に楽しかったです。
 知・好・楽の新横浜店、高田馬場店にも時々出没して、皆様のプレイを陰ながら見守っております。

 スタッフ一同、本ページに掲載するコンテンツを鋭意制作中です。 今後、ゲーム内容の説明やユニット表などを載せる予定です。もう少々お待ちください!

『NEW SPACE ORDER』 スタッフ
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2004/10/6 秋空

秋の空  すっかり寒くなってきました。皆様も体にはお気を付けください。
 秋空に浮かぶ雲を見ておりますと、あたかも宇宙戦艦が浮かんでいるようでワクワクします。
 秋は想像力が豊かになる季節ですね。
 ちなみに、『NEW SPACE ORDER』の戦艦は1000m級、最大の決戦艦という惑星破壊艦は30000m級という設定です。

 今回、「ユニット」という項目を追加しました。
 「ユニット」では、主な艦種を紹介しています。残りの艦種は次回の更新でご紹介する予定です。

『NEW SPACE ORDER』 スタッフ
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2004/10/20 震天波

震天波  台風が日本列島を縦断しまくりですね。
 開発スタッフにも若干の被害が出ました。
 台風と言えば、『NEW SPACE ORDER』にも台風に似た攻撃があります。
 封建王朝国の督戦楼艦と武威督戦楼艦の特殊攻撃「震天波」です。 前方に次元波浪を発生させ、敵艦を少しの間だけ行動不能にします。
 本日の夕刻は関東地方に台風23号が襲来。行動不能になる前に本日は早めに帰ろうかしら。

『NEW SPACE ORDER』 スタッフ
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2004/10/22 GEO FRAME α

GEO FRAME α  秋を通り越して冬になってしまった様な寒さですね。
 丁度、テレビでは秋の新番組の季節。SFアニメにはロボットがたくさん出ておりますが、 『NEW SPACE ORDER』にも一種類だけロボットが登場します。
 民主連邦、決戦艦に搭載されている「GEO FRAME α」です。
 ゲーム中ではかなり小さいのですが、ビジュアルスタッフの愛により作り込まれています。
 各艦船も濃いこだわりの元に作られています。今後ユニットの画像をアップする予定ですので、ご鑑賞いただければ幸いです。

『NEW SPACE ORDER』 スタッフ
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2004/10/27 嵐を呼ぶナイスガイ!! その名はエンスーT!!

エンスーT(1)  初めまして。『NEW SPACE ORDER』のSF設定担当したエンスーTと申します。 前回とかで日記を書いているスタッフとは別のスタッフなのですが、 「ぜひ設定書いてよ」と言われましたので、 十回程度に渡って『NEW SPACE ORDER』の設定を熱く語らせていただきます。

 ナムコには『U.G.S.F.』を中心としたSF世界設定があります。 「いきなり、なんじゃそりゃ?」とお思いの諸兄もいると思われますので、 簡単に説明しますと、『U.G.S.F.』とは『United Galaxy Space Force』の略で、 『銀河連邦宇宙軍』と訳されます。この『U.G.S.F.』が地球防衛隊よろしく様々なゲームで活躍するわけです。

 あまり知られていない事実ですが、ナムコが出すSFゲームは大抵がこの世界設定の中の一部に含まれています。
 列挙するだけでも、ギャラクシアン、ギャラガ、ギャプラス、ボスコニアン、バラデュークといった往年のタイトルから、 ゲームセンターの大型AMマシンでもギャラクシアン3、サイバーコマンド、スターブレード、 家庭用でもスターラスター、スターイクシオン、 意外な所ではMr.ドリラーも設定の一部に『U.G.S.F.』世界を持っていたりもします。

 皆様もどれか1つはプレイされた事があるのではないでしょうか?

エンスーT
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2004/10/29 世界設定の苦労話

エンスーT(2)  どうも、エンスーTです。エンスーって何?と良く聞かれるこの頃です。 ちなみに、エンスーはENTHUSIAST(熱狂家)の略だったりします。 なんのエンスーかって?それは別の機会にでも。

 二回目となる今日は『NEW SPACE ORDER』の設定の苦労話をしたいと思います。

 『NEW SPACE ORDER』は、前回お話しした『U.G.S.F.』世界に含まれています。 しかし一方で、この大きな世界に『NEW SPACE ORDER』を組み入れる事は非常に苦労しました。

 もっとも苦労したのは、今の所『NEW SPACE ORDER』が『U.G.S.F.』世界で一番広い世界を持っていることです。なぜなら、 主役級の『U.G.S.F.』でさえも、『NEW SPACE ORDER』の一国家である民主連邦に所属する軍隊に過ぎないわけですから。 ゲーム内の全ての国家と、全ての『U.G.S.F.』ゲームとの設定の親和性をとるのは並大抵ではできませんでした。

 また、設定量が膨大ときています。全四国家の設定と、各国家ごとの組織や軍隊の設定を 含めると35万もの文字数を費やしましたし、さらに他の『U.G.S.F.』ゲーム世界設定と関連する設定も含めますと、 この倍はあろうかという程でした。

 次回からは、いよいよ『NEW SPACE ORDER』に出てくる四国家の設定を説明します。お楽しみに。

エンスーT
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2004/11/2 民主連邦 1/2

民主連邦士官  こんにちは、SF設定担当のエンスーTです。
 三回目の今日は、このゲームを代表する国家『民主連邦』のお話をします。

 名は違えど『U.G.(銀河連邦)』です。では主役でしょうか?
 いえいえ違います。『NEW SPACE ORDER』では、『U.G.』もあくまでも四国家あるうちの一つに過ぎません。 そのため他国家と同様の扱いとするべく、普遍的な名称として『民主連邦』と呼んでいます。

 『NEW SPACE ORDER』の民主連邦は、エースコンバット3→スターブレード以降の世界を継承しています。

 統一政府として連邦政府があり、民主的議決機関として連邦議会を持ちますが、 実質的には、連邦政府の背後で資金的・技術的に支えている超巨大企業群によって、 世界の統治がされており、企業への利益誘導的な政治が行われています。
 代表的な企業は軍産複合体企業であるゼネラルリソース社とニューコム社です。 もともと両社は1つの企業でしたが、前世紀にゼネラルリソース社から スピンオフした技術者がニューコム社を創立しています。
 共にACECOMBAT3 "ELECTRO SPHERE"でお馴染ですね。

 次回へ続く!

エンスーT
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2004/11/5 民主連邦 2/2

民主連邦兵士  こんにちは、SF設定担当のエンスーTです。
 ところでこの名前、プロジェクト内であまり評判が良くないです。 プロジェクト内で呼ばれている愛称にしようかな(笑)

 それはさておき、前回の『民主連邦』のお話の続きです。

 保有する軍隊は『U.G.S.F.(銀河連邦宇宙軍)』です。 『NEW SPACE ORDER』では連邦宇宙軍と呼ばれています。
 連邦宇宙軍は、陸・海・空・宇宙全てを統合しています。 これらは各々、連邦宇宙軍陸戦隊、連邦宇宙軍海洋艦隊、 連邦宇宙軍航空隊、連邦宇宙軍宇宙艦隊と呼ばれます。
 必要に応じて横断的なタスクフォースが結成される動的な運用をしている軍隊ですが、 基幹となるのは『連邦宇宙軍宇宙艦隊』に所属する200隻の宇宙戦闘艦隊です。
 当然これらの艦艇群を支える技術や資金は巨大企業群によってまかなわれています。

 民主連邦は母星圏の人口飽和により、移住による拡大政策をとっていますが、 拡大の途上、サディーン、バッツーラ、ボスコニアン、ギャラガ、UIMS等の敵勢力との接触、 あるいは一方的な進攻により、散発的な交戦状態にあります。 しかし、いずれも特殊戦術航宙機での作戦レベルで制圧が可能な勢力のため、 母星奇襲のみを警戒している状態です。 (『NEW SPACE ORDER』では彼らとの交戦については描いていません)

 むしろ艦隊同士が激突するような永続的交戦状態にあるのは軍事帝國です。 後年には軍事帝國と星系領域が接触し『新宇宙秩序戦争(The New Space Order War)』へと 突入することとなります。

エンスーT
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2004/11/9 軍事帝国 1/2

軍事帝国兵士  こんにちは、SF設定担当のエンスーTです。
五回目の今日は民主連邦の仇敵となる国家『軍事帝國』のお話をします。

 今までのナムコ系SF世界に設定のない国家です。
 国名の『軍事帝國』は、帝國内で呼ばれている名称ではありません。 本来は帝國公用語での国名があり、その雰囲気的な訳語を共通国名として使用しています。

 帝國は「総統」と呼ばれるただ1人によって統べられている国家です。 この総統と呼ばれる人物は、その正体が謎に包まれています。
 彼は惑星上の一小国でしかなかった軍事帝國に突如現われ、独裁政権を敷き、 『統一戦争』と呼ばれる大戦争をおこしますが、統一直後に総統代理に後任を譲り、 彼自身は消え去るかのように消息を断ってしまいます。
 その数十年後、彼は再び現われ、まるで近い未来に宇宙で敵と遭遇する事を 知っていたかのように、再軍備の宣言、そして宇宙への領域拡大政策をとり始めるのです。
ディレクター  『NEW SPACE ORDER』は、『新宇宙秩序戦争(The New Space Order War)』と呼ばれる 数百年に渡る宇宙戦争を題材としたゲームですが、彼はその間全てに渡って国家を指導し続けます。

 なぜ、彼はまだ見ぬ外宇宙生命体の存在と、それとの接触を知り得たのか?
 なぜ、彼は寿命を越え、長きに渡り、存在し続けるのか? それはシングルプレイのシナリオモードで解き明かされるかも知れません。

 それはそうと、当プロジェクトのディレクターの愛称も「総統」です。 その為か彼は、この国にひとかたならぬ愛着があるようです。

エンスーT
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2004/11/12 軍事帝国 2/2

エンスーT号  こんにちは、SF設定担当のエンスーTです。
 エンスーは、実はクルマのエンスーです。 実際にはメカ寄りのエンスーの方なので、走りは今一つですが(笑)。

 前回に続き、独裁者の統べる国『軍事帝國』のお話です。

 帝國が保有する軍隊は、帝國航空宇宙総軍・帝國陸軍・帝國海軍・総統親衛隊の四軍ですが、 これらは『統一戦争』時代の旧体制を引き継いでいるため、四軍間の分掌は非常に複雑になっています。
 航空宇宙総軍は宇宙艦隊、空母艦載航空機、惑星制圧部隊である降下猟兵を持ち、 陸軍は惑星防衛隊、空間防衛施設(宇宙砲台等)運用、宇宙航空基地の航空機運用を担当します。 海軍はこのゲーム中出る事はありません。惑星の海洋部隊です。 総統親衛隊は、総統警護と上記三軍以外の特殊任務に対応します。

軍事帝国士官  総統を頂点とした独裁は、暴走した政権を思わせますが、軍事帝國では概ね国家、政権ともに安定しており、
少数派である共和制主義勢力が時折反乱をおこす程度です。

 その国名が示す通り、あらゆるものが軍を中心としている国家でもあります。
政治のみならず、科学技術も軍主導となっており、民間にはその技術が流用されています。
 軍事帝國は、あらゆるものが民間の主導となっている民主連邦とは、対をなしている国家でもあるのです。

エンスーT
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2004/11/16 神聖宗教国 1/2

生命艦操者  みなさんは『GALAXIAN3 "ATTACK OF THE ZOLGEAR"』というゲームを御存知でしょうか?
 移住惑星エクシアの衛星ゾルで眠っていた巨大怪獣『ゾルギア』が突如目覚め、エクシアを襲い惑星崩壊の危機に陥れます。 そのゾルギアをU.G.S.F.の最新鋭攻撃機『ドラグーンJ2』で駆逐する、といったゲームです。

 さて、この巨大怪獣ゾルギア、何者だったのでしょう?
 実はこの怪獣、神聖宗教国の兵器として登場しています。スクリーンショットに出ているのに気付いた方もおられるでしょう。
 てことは「ゾルギアは神聖宗教国の生体兵器か?」と思われるかもしれません。 たしかに神聖宗教国のユニットではありますが、設定的には半分だけ正解です。 正解はゲーム中の『技術系統図』を見ると明らかになります。
 そんな謎を含む神聖宗教国、設定も色々特色があります。

生命艦幼体培養器  神聖宗教国は 民主連邦や軍事帝國のように発展途上の科学というものを持ちません。 太古より伝わる「聖典」に、既に完成された超科学が記述されており、それを解読、模倣する事で国家を発展させています。
 聖典には、科学のみならず、習慣、法令、思想といったものまで記述されており、聖典そのものが神としてあがめられています。

 この聖典を管理するため「聖典代行者」を置いています。聖典代行者の許可なく聖典の力を使う事はできません。 聖典代行者は宗教的代表者でありながら、政治的・軍事的な決定権限保有者も兼ねているのです。

 次回は、『神聖宗教国』の軍隊についてお話しします。それでは!
エンスーT
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2004/11/19 神聖宗教国 2/2

聖女達  こんにちは、SF設定担当のエンスーTです。
 太古の科学で繁栄する国家『神聖宗教国』の続きです。

 保有する軍隊は天空使士団です。天空使士団の使う兵器は、聖典の技術を「神官」と呼ばれる感応能力に優れる超能力者が読み出し、 解読し、それを「生成神官」と呼ばれる技術者が再現した物を用いています。
 全長1kmを超える戦闘艦から、神官戦士と呼ばれる兵士の装甲服に至るまで、全て生体兵器になっています。
 これら生体兵器は、太古時代には脳を持ち、自ら敵を探し攻撃する自律兵器でした。聖典にも自律兵器として記述されています。 が、神聖宗教国で再現された生体兵器は、脳部分の解読と生成に失敗しているため自律行動が行えません。 大半の生体兵器は、内部に「操者」と呼ばれる超能力保有者を搭乗させ、生体兵器の神経系にテレパスで操縦意思を伝える事で制御を可能としています。

一般民の生活  科学は全て聖典に依存していますが、それから得られる技術は概ね軍事に多く割り振られており、 民間の科学レベルは非常に低く、地球での中世〜近世に至るヨーロッパ田園のような風景が多く見られます。
 それゆえ聖典の技術は、民間では滅多に見る事のできない”神の御業”であり、それを使いこなす神官や操者も尊敬や崇拝の対象となっています。
 神聖宗教国で、神官や操者を一族より輩出する事は誉れであり、きそって超能力者血統での婚姻がくり返されています。 その結果、他国家に比して類を見ない程、超能力保有者が多い国家でもあります。

エンスーT
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2004/11/26 封建王朝国 1/3

将軍  こんにちは、SF設定担当のエンスーTです。
 九回目の今日は、三回に渡って奇想天外国家『封建王朝国』のお話をします。 一国家につき二回の予定でしたが、封建王朝国はややこしい国家でもあるので一回増えました。(笑)

 スクリーンショット見た方は、木造のオール船に驚かれたかと思われます。あれが封建王朝国の艦艇です。
 封建王朝国という国名は軍事帝國同様、正式国名ではありません。政体が封建王朝であるため、そう呼ばれています。
 他の国家よりも遥か太古に母星統一は完了しています。宇宙進出も他国家より一世紀程度早く果たしており、 宇宙進出後は、天上(宇宙)と天下(封建王朝母星)を統一した王として、『皇帝』を名乗っています。
 全国家に先駆けて星間戦争も体験しています。初代皇帝の宇宙進出後に勃発した十二諸候による独立戦争「十二諸侯争乱」です。 この戦争は二世皇帝の時代まで続き、三世皇帝の時代には、王朝と同等の力を持つ四侯のみを残し、ようやく終結します。 これより始まる「四侯一帝」時代が、『NEW SPACE ORDER』の封建王朝国シナリオモードの前半となります。

群雄割拠  封建王朝国に属する軍隊はただ一軍のみ、これは『王朝禁軍』と呼ばれています。 諸候も独自に軍隊を持ちますが、これらは私兵として王朝禁軍とは別に扱われています。

 封建王朝国は、上述の通り、他国家に先駆けて宇宙進出、そして星間戦争を可能にするほどの科学力を有しています。
 これが『王朝秘儀』と呼ばれる封建王朝国独自の科学です。王朝秘儀は、王朝中枢のみに伝承されています。 恐るべき事に、その科学力は民主連邦に対し二世紀分の先行に相当するほどの高水準な科学です。 しかもこれは神聖宗教国のように与えられた科学ではなく、太古から永きに渡る時間の中で、 封建王朝国が独自に鍛え上げた科学でもあるのです。

 侮る事のできない国家、それが封建王朝国なのです。

エンスーT
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2004/12/3 封建王朝国 2/3

闘艦の行軍  こんにちは、SF設定担当のエンスーTです。
 十回目の今日は『封建王朝国』の高水準な科学と現実のギャップのお話をします。

 『王朝秘儀』と呼ばれる全国家中もっとも高水準な科学を持ちつつ、なぜ木造のオール船なのでしょうか?
 それは、封建王朝国の内情が大きく働いています。すなわち「外敵の不存在」です。 封建王朝国は、新宇宙秩序戦争(The New Space Order War)に巻き込まれるまでは、 太古からの統一王朝という事もあり、時代を問わず常に諸候や将軍の反乱に悩まされてきました。

 封建王朝国の軍事力は王朝禁軍ですが、問題なのは、これを運用しているのは皇帝によって将軍に任命された諸侯です。 将軍に皇族もいないでもありませんが、それが優秀な将軍であるかというと非常に稀で、必然、 武勇に優れた諸候の比率の方が圧倒的に多いのが実状です。 歴史上では、封建王朝国の持つ科学『王朝秘儀』は、民主連邦に対し二世紀分も先行する高水準な科学です。 これを用いて造った艦艇は優れた力を発揮しますが、将軍となった諸候にとっては、 野心さえあればすぐにでも王朝を転覆させる力となってしまう「諸刃の剣」でもあるわけです。

威遠闘艦  故に王朝禁軍は、反乱防止のため、皇帝旗下を除き「強からず、しかし弱からず」といった必要性が出てきます。 そこで王朝は、様々な制度や理由、すなわち"伝統"や"様式"といったもので縛り付け、王朝秘儀の統制をはかっているのです。 つまり木造のオール船である理由も、王朝が「船とはかくあるべきだ」という伝統をもうけているからです。 艦船の性能を下げかねない過剰装飾も、こういった意図的な様式偏重が遠因となっています。 もし、合理主義的な民主連邦が王朝秘儀の技術を得れば、それこそ超高性能の艦船ができるでしょう。 もちろん王朝秘儀だけではありません。皇帝と諸侯の主従関係、禁軍の運用、民の生活様式に至るまで、 王朝の定める古色然とした伝統や様式に縛り付ける事で、統一王朝を維持しているのです。 現実の歴史になぞらえるなら、開国前の江戸幕府を想像していただければ良いかと思います。

 他国家にまさる超科学と国力を保有しながら、 他国と同程度以下の軍事力しか持ち得ないのにはそういった理由があるのです。

エンスーT
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2004/12/7 封建王朝国 3/3

計算機と技官  こんにちは、SF設定担当のエンスーTです。
 十一回目の今日は、いよいよ最終回「宇宙に浮かぶ木造オール船の技術とは?」の説明です。

 前回の通り、木造のオール船は封建王朝国の独特の事情でそうなっている事を説明しました。 しかし、実際は全長1kmに渡る宇宙戦艦を木で造っている訳ではありません。
 仮にも全国家最高水準の科学を持つ国家です。実際にはかなり高度な技術が使われています。 (木造船と宇宙のこじつけに期待をされていた方、ごめんなさい)

督戦楼艦  木造に見える箱型船体も特殊な有機アラミド繊維を基材とし、これを硬化処理してレイヤードした素材です。 王朝秘儀の統制と伝統的理由により、焼成処理によって飴色になり、木目がある木のように見えます。 それを板状にし箱型に接合する事で、竜骨を持たないモノコック構造にしています。
 箱型という簡易な形状は、無知な民でも生産が容易である利点を持ちます。 また竜骨を持たないため、船全体に対して利用可能な容積率が高く、積載量が多いという利点を持っています。 (空き容積のほとんどが祭祀殿や貴人の宮殿となっていますが)
 オールも『次元漕櫂』と呼ばれる外装式の推進機関です。オール先端のフィン部分が推進機関部になっています。
 特筆すべきは、これが「三次元空間そのものを任意の方向へ流す」事によって推進する、 全国家初の『ディアスタシオン=ドライブ』であることです。 民主連邦がこの後二世紀かけて開発する技術を、封建王朝国は既に開発済みなのです。
 わざわざ外装にしている理由や推進時に漕ぐのは、それが"伝統"だからです。 しかし本来の意図は、モノコック船体の場合、外装式の方が生産や交換が容易であるからです。

 さて、十一回に渡り、長たらしい設定の説明話に付き合って頂きありがとうございました。
 今後とも『NEWSPACEORDER.COM』を楽しみにしていて下さい。ではまた!

エンスーT
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2004/12/10 またしてもエンスーT! おもむろに次元粒子を語る

エンスーT  またお前かい!とツッコミを受けそうですが、こんにちは、エンスーTです。
 前回のお話で最後にする予定でしたが、方々でトンデモ系設定として御好評(?)とのことなので、追加で三回頂きました。
 なので、最後は『NEW SPACE ORDER』にある幾つかのトンデモ設定の一つ「ディアスタシオン」について説明しようと思います。 本来こういった設定はゲームに全く関係ないのでお蔵入りが常なのですが、せっかくの機会ですので、この場を使わせて頂きます。

 ディアスタシオンとは、ギリシャ語の"Diastasi【次元】"から造られた造語です。 語尾に【粒子】を意味する"on"を付けた"Diastasion"は【次元粒子】と訳します。
 全ての次元空間はこの粒子によって満たされ、この粒子の運動の軌跡に次元が発生し、 この粒子の運動方向が次元を決定する「次元粒子空間構成論」に基づき発見された粒子です。
 光より遅い速度で動く粒子ターディオン(Tardyon:語源は英語のTardy【遅い】)、 光と同じ速度で動く粒子ルクソン(Luxon:語源はラテン語のLux【光】)、 光を超えた速度で動く粒子タキオン(Tachyon:語源はギリシャ語のTachys【速い】)と、 これらは三次元上にある粒子ですが、ディアスタシオンは、これら粒子よりさらに上位の粒子の概念として位置付けられています。

次回に続く!

エンスーT
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2004/12/14 エンスーTのディアスタシオン学(選択科目)

エンスーT  前回の続き。

 この粒子の運動を直接制御する技術が「ディアスタシオン制御技術」です。 要は神様ばりに次元そのものをいじくろうという技術です。 ディアスタシオン制御技術には空間制御/次元制御の二種があり、それぞれ前者が推進器や反応炉、バリヤー等に応用され、 後者が潜宙(疑似四次元推進)、ワープドライブ、次元陥穽兵器(次元震動)に応用されます。 制御方法は重力歪曲法、励起法、高エネルギー付与法、高次元操作法等々、国家によって様々な方法が用いられています。
 しかし方法はどうあれ、この技術がまさしく『NEW SPACE ORDER』内科学の頂点です。 これによって得られる出力は、他の反応炉出力と比する事ができないほど極大です。 そしてさらに、これでもいまだ黎明期のため、理論上の出力と比較すれば、限り無くゼロに近いものに過ぎないのです。

 今回『NEW SPACE ORDER』に登場する四国家だけで言えば、封建王朝国が最初に実用化した事となります。 正しくは神聖宗教国の先史太古文明が発見し既に実用化していますが、現在の神聖宗教国がそれを再現するのは、封建王朝国よりも後となります。

次回に続く!

エンスーT
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2004/12/17 さようなら! エンスーT!!!

エンスーT  前回の続き。

 これら設定は各国家共通となっています。一見、『NEW SPACE ORDER』は国家によって、超能力やら、 大砲で弾撃ったりやら、オール漕いでいたりやら、いろいろな設定があって、ごった煮感がありますが、 底辺の科学はほとんど統一されており、これへのアクセスや応用が各国家によって違うだけなのです。

 最後の最後となりますが、ここまで読んで頂いた方、ありがとうございます。
 設定というのは、ゲームの雰囲気を高めたり、制作中の世界観の構築を助けるためのものであって、通常あまり表立つ事はありません。 今まで書いた中にも、プロジェクトメンバーでさえ知らない事柄が多く含まれています。 今回は、このような機会を得て、永遠に語られる事のない設定を語る機会を得た事を嬉しく思います。
 民主連邦のU.G.S.F.やACE COMBAT3以外にも、ガンプの関与とか、いまだ語られない多くの設定を、この『NEW SPACE ORDER』は引き継いでいます。 これらはいずれ機会が有れば語らせて頂きますが、とにかく長くなってしまいます(笑)ので、今回はここで終わりとさせて頂きます。

エンスーT
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2004/12/21 こんにちは! 総統!!!

総統  初めまして!エンスーTさんから紹介ありました総統です。
 今回から、数回に渡り『NEW SPACE ORDER』のルールとその想いについて書き綴ります。

 企画当初に立てた目標は、「色々な戦略戦術の理想を持つプレイヤーが、その想いを表現し、勝つことができるゲーム」でした。
 多数のプレイヤーの考える理想の戦いとは、以下のパターンがあるのでは無いかと考えました、

・戦いとは、正攻法である。正面から正々堂々攻めるものだ!
・戦いとは、奇襲戦の連続で敵を翻弄するものだ!
・戦いとは、同盟国との連携によって最大の戦果を得るものだ!
・戦いとは、計画など不要!変幻自在の戦場で頼れるのは応変の才のみなのだ!

これら自分の理想とする戦いを表現でき、かつそれを実行でき、さらにこの結果がゲームに反映されるゲームにしたいと考えました。

 次回からは、『NEW SPACE ORDER』を作り始めた原点に立ちかえり、それを実現するためにどの様な試行錯誤をしたのかを書いていきます。

…とまあ、こんな風に真面目に書きましたが、正直、私にエンスーTさんの様に面白い文章が書けるかは不安です。 至らない点も多いと思いますが、宜しくお願いします。

 文末となりますが、知・好・楽 新横浜店、高田馬場店でプレイしてくれている皆様、このページを見て下さっている皆様、 色々なwebで『NEW SPACE ORDER』を応援してくれている皆様、この場をお借りして御礼申し上げます。

「ありがとうございます。とても励みになっております」

総統
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2004/12/24 総統もソワソワ! 今日は何の日?

まだ沈まぬや〜戦列艦は〜♪  なんだか今日は、皆さんソワソワしていますね?
 そう!今日はあの「鬼の貫太郎」の誕生日なのです! 「鬼の貫太郎」とは、その昔、駆逐戦隊を率い敵主力戦艦三隻を撃破した名将、鈴木貫太郎氏のことです。 日本史専攻の方は御存知かもしれませんが、後年には首相も務めた偉人でもあったりします。
 当時はまだ駆逐艦というのは補助戦力であり、これで主力であった戦艦を撃破できたのは「鬼」と称される程の勇気以上に、 素晴らしい指揮があったからだと思います。
 「鬼の貫太郎」誕生日という記念すべき日に、あらためて『NEW SPACE ORDER』も このような素晴らしい指揮操作が活きるゲームとして作りたい、と考えていたことを思い出しました。

 さて、今回から数回に渡り「戦力と操作」という事を主題に書いていこうと思います。 内容は、RTS(リアルタイムストラジックゲーム)上級者向けの文章になってしまうかもしれません。 しかし、この説明を通じて『NEW SPACE ORDER』が初心者の方でも、やり込むほどに面白いゲームになっていく所をお伝えできればと思っています。

 開発当初の課題は「RTSゲームには、表裏一体の良い点、悪い点があり、これをどう活かしたゲームづくりをすべきか」ということでした。 そのひとつに「序盤の攻防の優劣が、ゲーム全体の勝敗を決めてしまう」という点がありました。 ゲーム開始時にほぼ同条件で始まるRTSゲームの場合は、避けて通られない問題でした。 この問題の解決を通じて『NEW SPACE ORDER』は、より完成度を増していったと言っても過言ではありません。

 次回から六回ほどこの場をお借りして、そのお話をしたいと思います。

総統
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2004/12/28 集団効果の法則

ボク、お正月っぽい? 今回は、「序盤の攻防の優劣が、全体の勝敗を決めてしまう」という点について書きます。

 『NEW SPACE ORDER』の対戦プレイは、ほぼ同条件で開始されます。 その序盤の戦いで、同種のユニットが、A軍10対B軍8で戦ったとします。 この戦闘結果を、『集団効果の法則』に当てはめれば、102-82=100-64=36=62で、 残存数は「A軍6:B軍0」となります。たった、「2」の違いで大きな差をつけられてしまいます。 この戦力差を引きずり、中盤から終盤へと戦っていく訳です。
 これでは「最初にガツンとやれば勝つ!」と言うことになってしまいます。 これは、人間同士が戦う対戦プレイでは、悪い点でもあります。 しかし、パワーバランスが一気に崩れる戦いは、緊張感があり重要性も高くなります。 一戦一戦が国の命運を左右する熱い戦いとなるのです。
 『NEW SPACE ORDER』は、この熱さを重視し、より戦力差による戦闘結果の優劣が出やすい様にしました。
 どうしたかと言いますと、全てのユニットに射程を持たせました。 射撃戦はユニットの総合戦力(=火力)を発揮しやすく、 「総合戦力をぶつけあったらどうなるか?」という『集団効果の法則』に当てはまり易くなるからです。
 逆の場合、つまり近接戦闘ユニットの場合を考えてみて下さい。 射程のない近接戦闘ユニットの場合は、『集団効果の法則』よりも『一騎打ちの法則』が当てはまり易くなります。 『一騎打ちの法則』とは、1ユニット同士の戦いを連続的に行うもので、単純に1ユニット同士を相殺していきます。 近接ユニットは敵に接触し初めて戦力を発揮しますので、近接戦闘ユニットの集団戦は、 敵と接触した最前列しか戦力として計算しません。 近接ユニットの戦闘は、A軍10対B軍8の場合、10-8=2で残存数は「A軍2:B軍0」となります。
 同じ10対8の戦いでも、勝利者側の残存数が「射撃戦=6」と「近接戦=2」という大きな差が生じます。
 つまり、射撃戦主体の『NEW SPACE ORDER』は戦力差による優劣が出やすくなるのです。
…と、射撃戦の良い部分だけを書きましたが、次回はそれによって増した悪い部分とその改善方法を書きます。

 次回の更新は、来年になります。それでは皆様、良いお年を!

総統
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2004年 【 9月〜12月 】 / 2005年 [ 1月〜6月 ] [ 7月〜12月 ]
2006年 [ 1月〜12月 ] / 2007年 [ 1月〜 ]

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